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天網恢恢疎而不漏

鳥商のおもひで(6)

平成28年5月25日,私は,三鷹市井之頭の県人寮で,鳥商日本株式会社の前身となる個人事業を開業していた。

 

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(当時の名刺裏面。法人化後なので,厳密には当時ではないが,デザインはだいたい同じ)

 

名刺に書いてあるとおり,コンピューターとソフトウェアの輸入販売をしていた。このうちコンピューターについては,今はなきはこBOONに負荷をかけまくり,毎日多数を朝晩問わず発送した。

何分,半分フリーターの生活である。今思えば,このやり方はクレバーだった。事業が不調でも,賃金所得があれば,生活自体は,最低限赤字にはならない。

創業を志す若者には,最低限,このように副業的にやるか,または,実家に住んで,家賃を払わずにすることを,強く勧めたい。この場合,うまくすれば,事務所家賃までタダになるのだ。大失敗*1をしても,食費ぐらいはカバーしてもらえる。これほど素敵な条件はない。

当時はウクライナ事変の影響があってルーブル安で,私は,コンピューターをこの頃精度が急上昇していた中国から,ソフトウェアをロシアから買ってこようと考えた。実際,この作戦は,それなりにうまく行った。

いっぽうで,立ち塞がったのは,商標法の問題であった。ロシアから購入してきたMicrosoft Office搭載の商品を,マイクロソフトディストリビューターではない私が,Microsoft Office搭載だと称して売ったら商標法違反になるのかどうか,という問題に,頭を抱えた。

 

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(時と場合とレートとによっては,お得になることがある。ただし,購入には色々なテクニックが必要。それを突き止めるのが仕事だった)

 

今でも強引な法解釈だと思うのだが,販売者が商標権者ではないのに,商標を利用することによって,あたかも商標権者であるかのように見せかけたので商標法違反,という判決が,このころ連発されていた。

もちろん,実際に逮捕されているのは,商標法で叩けなくても何かしらの法律で叩けなくてはならないような違法コピー屋さんなので,取り締まりが行われること自体は仕方がないと思うのだが,とはいえ,「こいつも怪しいかも知れない」と思われたら,正当に輸入しているから無罪という判決をどこかで勝ち取ったり,検パイ*2をいただいても,やっぱり逮捕は逮捕なので,家族関係を中心に,色々と問題は起こりそうであった。

むしろ,当時は今よりも,自分の身分が明らかになることを恐れていて,何事もこっそりとやっていたような気がする。今は,内閣府男女共同参画会議の議員さまであるクララオンラインの家本賢太郎を相手に,私が犯罪者かどうかという重要な問題を争っている関係上,通常考えられないほど何もかもをオープンにしているが,当時からそうしていてもよかった。

だがやはり,例のスーパーや学園祭実行委員会から解任・解雇されたお陰で,気が滅入っていたのだろう。追い出されてばかりである。

私は,私などが商売などして良いのだろうかと思いながら,なんだかんだ,深く深く調べて,みつけるのが楽しくて,商売に勤しんでいた。いつの間にか,それが主軸になっていた。

会計も,分からないながら,弥生会計を使って,付けはじめた。

 

予定では,次回記事でスーパーの団体交渉,その次で商標法について調べて走り回ったときのことを話したい。あくまでも予定だが。

*1:とはいっても,若者は何も持っていないので,自己破産したところで何一つ没収されるようなものがないことも,少なくない。私自身もやっぱり,そのクチである

*2:検察庁がゆるしてくれて釈放されること