Serve One Another

天網恢恢疎而不漏

鳥商のおもひで(4)

なんだか,アクセスが多い*1

実は,この連載を書くようにと勧めてきたのは,組合の理事である。

今は,まだ鳥商社が設立される前のことを書いているので,まったく組合活動らしくない展開になっている。

しかし,最近のことに話が進めば,労働紛争の記録としても,それなりに面白く,かつ,私自身が,プライバシーの権利をほとんど放棄しているため,非常に詳細かつ具体的な話ができると思っている。

このように,プライバシーにまったく配慮せずに,堂々と過去のことを語ろうと思った動機として,岡田基一判事の影響が大きい。

 

 

 

この判事は,東京高裁に勤めるエリート裁判官でありながら,実名で身分を明かしつつ堂々とTwitterをやり,自身のヌード写真を掲載し,そのために,分限裁判の憂き目に遭うものの,その書面さえ,まるごと公開して,堂々とたたかっている。

怪しいことや,悪いことをしていないから,できるのである。

 

ちなみに,怪しいことや悪いこと*2をしたことがある,家本賢太郎社長(株式会社クララオンライン・鳥商日本株式会社)は,なぜか,組合のTwitterがこの社長を批判し始めたときから,ブログの更新を止めている*3

 

 

私は,内閣府男女共同参画会議の議員を務めたこともなければ,タイガーマスク基金の監事を務めたこともないので,かれの3分の2の年齢はあるのに,その1割の名誉さえない。

また,公益のために活動してきたわけでも,正義のためにたたかってきたわけでもない。ひたすらに,関係者の利害と自己の選好の調整をはかり,かろうじて,一筋の道を見つけて,ひた走ってきた。

しかし,鳥商社資産の横領*4はおろか,およそ社会一般の非難に値する犯罪行為は,1回しか,したことがない。

何をしたかって?

小学校6年生の頃,親のサイフから6万円を盗んだのである。ほぼ全額をブックオフで費消して,こっぴどく怒られた。

この事実を白状してしまった以上,私にはもう,隠すことなど,何ひとつもない。

 

そのうえ,間違ったことをしていないときは,堂々と身分を明かしつつ語った方が,つよい。さきほど,岡田基一判事のことを紹介したが,同じように,自身の考えを堂々と語っていた判事で,失職に追い込まれた人もいる。

井上薫判事である。『司法のしゃべりすぎ』という新書を上梓したが,あっさりと,雇止めに遭った。裁判官には任期というものがあって,これを更新しないことは,基本的に,行政*5の自由なのだ。

では,岡田基一判事が,雇止めに遭わないのは,なぜか。私が思うには,誰よりも,堂々と,活動をしているからである。雇止めにすれば,連日の抗議集会*6さえ組織されかねない。野党の政治家の介入を招きかねない。最高裁はたまったものじゃないだろう。

したがって,私も,この判事にならって,堂々と身分を明かしつつ,筆を執ることにした。

 

***

 

話は,もどる。

私は,近所の某スーパーで,惣菜係として働くことにした。このとき,私は,これ以外にも2つほどのアルバイトを掛け持ちしており,大変多忙にしていた。

元々やっていた,コジマ電気の時間を増やすよりも,沢山の就労先に,分散させて,それぞれ,短時間勤めるようにしようと考えた。

 

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(当時の名刺。不要品をうりつけるのは心苦しかったが,お客さんや先輩には,恵まれた)

 

そして,就労先の中心点にあるマクドナルドなどで,空き時間に勉強や,その他したいことをしていた。

 

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失業者ゆえ,ヒマを持て余しているので,当時の就労状況を地図に示してみた。

青い点が当時の自宅であり,5カ所の赤い点が,当時の(最大時の)就労先である。全部,自転車で移動していた。

そんな就労先のひとつであるスーパーで,事件は起きる。

惣菜係らしく,揚げ物をパックに詰めて陳列をしていた,ある日のこと。先輩の,それなりに頼りにされているパートのおばさんが,牡蠣フライを,床に,おとした。

私はすこし驚いたが,捨てればいいだけのことなので,特段,気にも止めなかった。ところが,次の瞬間,そのおばさんは,牡蠣フライを拾って,なにくわぬ顔でパックに詰めたのである。

パックは,そのまま,売り場に運ばれていった。

 

唖然とした。10分ぐらい逡巡した後,おばさんに話しかけ,さっきのはまずいだろうと問い詰めた。おばさんは,ああそうですか,ごめんなさいね,はい済みませんでした,と,開きなおった。

パックを回収しようと売り場に出たが,その牡蠣フライは,もうなかった。

その日の夕方,出勤してきた店長に,このことを話した。店長は,渋い顔をしながら,報告としては承った,という趣旨のことを言った。

 

翌日,私が出勤すると,スーツ姿のエリアマネージャーがいた。

 

「きみ,わるいけど,辞めてくれないかな」

 

不当解雇の瞬間だった。このとき,鳥商社設立の,2週間前である。

*1:時間を無駄にしたという趣旨の損害賠償請求は,うけつけない

*2:のちの記事で,さんざん,紹介することになる

*3:家本氏は研究熱心なひとなので,内容自体はそれなりに面白く,楽しみに読んでいた。早く再開してほしいものである

*4:3万円から497万円までコロコロ変わっている

*5:あべぴょん

*6:原発テントのような何か