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天網恢恢疎而不漏

鳥商のおもひで(1)

とある人に推奨されたので,「鳥商のおもひで」と称する,連載を書いてみることにした。

鳥商社*1というのは,私が,2016年5月25日に設立して,2018年3月13日まで経営していた,ちいさな会社のことである*2

また,関連して迷惑をかけたおおくの人には,先月まで,クララオンライン側の就業規則という桎梏があったのだが,なくなったので,まもなく謝罪文を掲載したいと思っている。

私は,2014年4月ごろ,国際基督教大学に入学したことがある。とはいっても,これは不本意入学であって,本来は,裁判所事務官になりたかった。中学のころから,なぜか「判例時報」とか「判例タイムス」とかを読んでいたので,何となく好きだったんだと思う。しかし,カネがないから大学には行かれないとの観念のもと,受験したのだろう。

高知西高等学校に通っていたころ,学課の3分の1をサボって,高知城の公園や鏡川のベンチでハトに餌をやりつつ,公務員試験の勉強をしていた。当家はこのころ,リーマンショックで没落したうえに離婚し,世帯年収200万円弱の,極貧生活を送っていた。

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Wikipediaより:鏡川

そんな中,私は,高知西高校で,数少ない友人に支えられながら,似合わないメガネをかけて,ひたすら,サボりと読書によって過ごしていた。センター試験に向けて一丸になって,といった趣旨のことを申し立てる教師や同級生が,ついぞ理解できなかった。一丸どころか,みんな高知大学に行きたいのだから,全員敵じゃないか。言っていることがあべこべだった。

しかし,そのことや,受験競争自体が教育産業の陰謀ないし搾取だということを,指摘すればするほど,私は,学級で孤立していった。そうして,毎日ハトに餌をやってから3限に登校しては,昼食のから揚げを,数少ない友人(今でも非常に感謝している)と食し,居眠りと読書で6限までを過ごし,音楽部の活動をやってから帰宅するような生活をしていたのである。

この時点で公務員に向いていないことは最早明らかであるから,高知地裁*3は,じつに慧眼であったかも知れない。筆記試験を通ったものの,面接試験であと2名分届かず,裁判所三種の試験に不合格したのだ。

実に恥ずかしかった。翌日,登校したとき,これまでにないほど,恥ずかしい思いをした覚えがある。既にセンター試験にむけて「団結」している学級を敵に回していたので,それはもう,恰好の笑いぐさになっていたのである。

その後,音楽部の活動でも散々に失敗をしたが*4,それでも,私は私を曲げることはしなかった。

センター試験は,高認試験に合格していたことをネタに,学校を関与させずに申し込んだし,前日の夜は,悪友と,学校近くのうどん屋に行き,次いでカードゲームをやってさわぎ,当日は11時半に起きて,結局サボった。とにかく,山崎パンのパンのようになりたくなかったのである。

しかし同時に,私は,国際基督教大学に願書を送っていた。たまたま,高知市街の金光堂という書店で赤本をみつけて,これは(問題が)面白いといって飛びついたところに母親が目を付け,みずほ銀行から学費を借金できる制度があったので,是非受験しろとプッシュされたのである。

そのため私は,小遣いを貯めて買った自転車を飛行機に載せて,雪のなか,勇躍東京に向かった。後日,おおくの知人や親戚から,受験に自転車を持って行くなどけしからんと,怒られた。

 

(前座が伸びてしまった。次回記事で,鳥商社の設立まで書こうと思っている)

*1:このウェブサイトは,何もしていないので,もうすぐなくなると思う

*2:会社ではなかった時期もあるし,商号が別だった時期もあるが,面倒くさい割に説明する意味がないので,ここでは,一貫して鳥商社と称する

*3:採用活動自体は高松高裁だったように思うが

*4:ここでは,極めて同情的に扱ってもらえた