人生経営のススメ(2)商社マンと比較してみる

前篇に引き続き、個人の収益性を時間軸で評価する話を続けたい。

企業会計の価値は、それを以て他社との比較に活用できるという点である。いうまでもなく、各社がてんでんばらばらの基準で自分勝手に会計評価をしていれば、投資や融資の判断に利用することができないので、企業会計の意味は一気に減じてしまうだろう。

そのため、時間収支の考え方も、自分のそれを計算することで自分の社会における成功度合いや、過去の自分と比較したときの前身度合いをある程度正確に推測できるような基準を持たなければ意味がない。

筆者と「一般的商社マン」を比較する

さっそく「一般的商社マン」なる人物像を想定することで、まったく異なる人生間の比較を試みてみたい。

一般的商社マンのモデルは、ここではこの記事で描写されているところの平日の時間の使い方と、シチズン社の調査による「肉食系男子*1」の休日の過ごし方から構成し、平日と休日の比率を5:2と想定した。

活字を読む時間、スポーツをする時間、自己啓発に要する時間、の3項目を「投資時間」として計上した。通勤時間は東洋経済の記事を参考に、1時間強と仮定した。

所得比較はどうする?

前篇のモデルでは、所得は第一期(最初に賃金が発生した年度)の時給を1倍としたときの倍率によって、所得増を時間増と換算して労働単価の上昇を考慮している。この方法は「自分がどれだけ頑張ったか」を評価するには大変有効だが、同世代の他社と比べて自分の立ち位置を知るためには役に立たない。

そこで、通常のサラリーマンの労働時間は法定の160時間+厚労省統計の月間10時間の残業であると仮定し、東京都の21歳正社員の平均年収が292万円であることから、時給換算で1,430円ということになるので、これを1倍と仮定して時間換算を試みることにしよう。

ちなみに一般的商社マンの収入は、ここでは伊藤忠商事のデータを利用することにした。720万円も貰えるらしいので、時給は3,530円にもなる。完敗である。

実際に作ってみた

さて、上の生活パターンに伊藤忠商事の所得データを組み合わせ、かつ筆者のデータもより精緻化した上で、両者の「時間損益計算書」を作成してみた。

まずはご覧いただきたい。

伊藤忠商事

f:id:nyaku37:20171104184640p:plain

(筆者)

f:id:nyaku37:20171104184644p:plain

 

伊藤忠商事の待遇の良さが際立つが、私の

・投資性向(余った時間を読書や勉強、スポーツに充てる割合)

・所得選好係数(自由時間を犠牲にしてでもお金を稼ごうとする傾向)

もなかなか物凄い数値になっている。

時間の使い方からは、やはりその人の価値観が推測できるようだ。

*1:商社マンは一般に肉食系と言われているため