Serve One Another

天網恢恢疎而不漏

「生きづらさ」の問題および共同体からの排除の条件

ジェンダー系の勉強をしている友人と久しぶりに食事をともにしたので、一般的なジェンダー規範からの逸脱、また、それを公にしていることがいかなる不利益を及ぼし、かつそうした不利益をパレート改善*1的に回避するためにはどうすればよいかについて、少し…

新自由主義にまつわる4つの主要問題(初稿)

新自由主義的な経済右派政策に起因する問題を概観するための私用メモです。じきに改稿しますが、いい加減に発表したくなったのでひとまず。乱文をご容赦ください。 1.人口扶養限界 新自由主義においては、人口の増加は3つの理由からおおむね肯定的に評価…

データで見る:コンゴ民主共和国の女性

togetter.com 朝日新聞の三浦英之記者によると、コンゴ民主共和国、とりわけ東部は*「女性にとって世界最悪の場所」*だそうです。上記のウェブサイトに、その悲惨な現状が写真を交えて説明されています。顕著な事実として、 >米公衆衛生研究家が11年に発表…

無秩序に膨張する「暴力」概念に関する考察:ヨハン・ガルトゥング批判

序 本稿は、ヨハン・ガルトゥングの著による『構造的暴力と平和』、そこに収められている4つの論文の中でも「暴力・平和・平和研究」に的を絞って批判するものである。経済学の分野にも足を踏み入れたあと3つの論文――「帝国主義の構造理論」「冷戦・平和・開…

「着せ替え」ができる世界

シリアなどの中東地域からドイツに渡った「難民たち」の第一弾がようやくドイツに到着した、らしい。 www3.nhk.or.jp 有史以来、人類はほぼ民族ごとに国家を形成して、一蓮托生の仲間として歴史を綴ってきたはずが、危機にあってはこうも迅速かつ大量に、祖…

大陸法と英米法、そして小さな政府と大きな政府について

タイトルのとおりだが、大陸法と英米法、そして小さな政府と大きな政府の関係性について突如ひらめいた。 (専門ではないので全く自信がないが)説明すると、大陸法とはドイツを中心に発達した、民主的な議会によって制定された実定法にのみ効力を認め、裁判官…

自由恋愛社会はジェンダー・ロールを強化する

この記事には全面的に改稿された新しい版がありますので、こちらをご参照ください。 serve1another.net (以下アーカイブ) 最近考えたていたのが、なぜ高齢者はより保守的、つまり規範に対して適応的なのか、ということだった。例えば、NHKによる「父親の子育…

自民党憲法改正草案と憲法改正国民投票法の問題点

GES019 5th January, 2015 自民党憲法改正草案と憲法改正国民投票法の問題点 ―安全保障と自由権保障の観点から― 序 2014年12月の衆議院選挙では、下馬評どおり自公政権の与党が過半数を獲得し、野党勢力は共産が躍進した点を除いては特に代わり映えのしない…

「マイノリティ」をどう扱うべきか―鉄棒から考える、平等と配慮と大浴場について―

鉄棒の時間 今日、名古屋大学高等教育センターが作成したこんなウェブサイトを読んだ。 大学教授がマイノリティへ配慮しつつ授業を行うためのハウツーが書かれている。 配慮が必要とされる理由は、マイノリティは差別されていて、常に不快感、あるいは疎外感…

組織の論理―高知西高校から見る教師の行動原理

この記事は、2014年7月26日(土)に執筆したものを再掲載したものです。わずかに文法上の修正を加えています。 久しぶりに、高校時代の話をしたい。小生が卒業した高知西高校は、県下ではいちおう『進学校』として有名で、なるほど高知大学への合格者を2桁は出…

SGH(スーパーグローバルハイスクール)と高知西高校

この記事は2014年3月29日(土)のものを再掲載したものです。わずかに文法上の修正を加えています。 さて、我が母校高知西高校だが、今度のスーパーグローバルハイスクール事業に応募して、見事落選していたようだ。今日はその原因を分析してみたい。 そもそも…

人間の本質と勉強について

(高校生の時分に書いたものに体裁上の改稿を加えたものです) はじめに 「これで、万物はそういうふうに―自分と反対のものから生じることが、十分にわかったわけだね?[1]」 ソクラテスは、二千年もの昔に言い当てていたことだった。寒い冬が過ぎれば夏が顔を…